概要
Redditにて「あなたの好きな日本の本/著者は何ですか?」というスレッドが盛り上がっていたのでご紹介します。
私は村上春樹の作品をたくさん読んできました。
特に『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』と『海辺のカフカ』などの奇妙なファンタジーが大好きです。(中略)
素晴らしい本や、奇妙でワイルドな物語など、日本の好きな作品を提案してください。
もちろん英語に訳してあるもので。(※筆者意訳)
Reddit
海外では太宰治や夏目漱石、三島由紀夫などによる古典的作品から、村田紗耶香や小川洋子、東野圭吾などの現代作家の作品まで、数多くの日本の文学作品が英訳されて楽しまれています。
引用のように、日本文学を代表する作家として村上春樹を挙げる人も多いようです。
また、近年ではアニメや映画などのメディアミックス作品から、原作にたどり着く人も多いようです(辻村深月『かがみの孤城』など)
このスレッドにも、バラエティ豊かな日本の作品と著者の名前が挙がっています。海外の反応を翻訳してまとめたので、ぜひご覧ください!
海外の反応
1:海外の反応
現代の本なら、
村田沙耶香『コンビニ人間』
本谷有希子『嵐のピクニック』
小山田寛子の『工場』
多和田葉子の『献灯使』
伊藤潤二の『うずまき』
どれもかなり個性的で素晴らしいよね。
2:海外の反応
>>1
村田沙耶香を読むと・・・特に『地球星人』は何とも言えない気持ちになるよ。
現代作家では、吉本ばなな、小川洋子、片山恭一。古い作家では、三島由紀夫、大江健三郎、夏目漱石などを好んで読んでいるよ。
3:海外の反応
>>2
『コンビニ人間』はかなり好き。短いしね
4:海外の反応
>>3
伊藤潤二が『人間失格』のコミカライズをして、原作本よりもさらに良くなっているのは特筆すべきことだと思う。
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5:海外の反応
大江健三郎の『個人的な体験』。著者はつい先日亡くなったばかりだったよね・・・
6:海外の反応
桐野夏生が大好きだ。
私がこれまで出会った他のどの作家よりも、人の心をのぞき込むような作品を書くのがうまい。
『リアルワールド』そして『グロテスク』が好きだよ。
今は、素晴らしいミステリー作家、東野圭吾に興味があるかなぁ。
7:海外の反応
東野圭吾いいよね!!
特に『白夜行』『ナミヤ雑貨店の奇蹟』は名作だ!
8:海外の反応
どれも良いけど、小川洋子を推薦している人が少ないんじゃないかな。
僕は彼女の文章が大好きだし、チェックする価値があると思う。
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9:海外の反応
奇妙でワイルドなものを探しているなら、安部公房の作品をおすすめしたい。
人間と環境との間の軋轢に焦点を当てて、人間の心理を探るような作品が多いんだ。
『砂の女』と『他人の顔』が特に好みかな。
『キッチン』や『トカゲ』などの吉本ばななの作品もいいよね。
彼女は現代の日本についてよく書いてる。
10:海外の反応
私は森見登美彦が大好きだ。
彼の本にはどれも夢のようなファンタジーの特質があって、ナレーターは全員怠け者か変人。
楽しい要素が詰まってる。
11:海外の反応
『平家物語』!
歴史ものでとても長いけど、本当にたくさんの心震えるストーリーがある。
一度読んでみたら圧倒されたよ。
▼アニメも素晴らしかった…!
わたしたちが描いたアニメーション「平家物語」 [ 高野 文子 ] 価格:2,200円 |
12:海外の反応
小川洋子、東野圭吾、桐野夏生など、すでにここで言及されている人もいる…
でも私が特別に好きなのは、湊かなえと乙一だ。
湊かなえ『告白』は素晴らしい本。
そして乙一は『GOTH』、『ZOO』、『夏と花火と私の死体』は、私が今まで読んだ中で最高の本の一つ。
13:海外の反応
二度と幸せを感じたくないみたいな気分の時は、太宰治の『人間失格』が効くよ。
14:海外の反応
>>13
僕も泣いたよ。
15:海外の反応
私のお気に入りは高見 広春『バトルロワイアル』!
かなり暗いけど『ハンガーゲーム』が好きならおすすめ
16:海外の反応
>>15
『バトル・ロワイアル』を書いた人物が、その後二度と本を書かなかったことが悲しい。
何が起こったのだろう。
高見 広春(たかみ こうしゅん 1969年1月10日 – )は、日本の小説家。(中略)
作家としては「バトル・ロワイアル」以外に発表作品はない。(中略)現在まで新作の発表は一切無く、事実上小説家としての活動は途絶えている。
Wikipedia
17:海外の反応
ここ数年、私は日本の小説をたくさん読みましたが、私の心に強く残った唯一のシリーズは、川口俊和の『コーヒーが冷めないうちに』三部作かな。
壮大な物語ではないけど、心温まるキャラクター主導の物語をじっくり読みたいならおすすめだ。
18:海外の反応
私が読んだのは、最近英語に翻訳された宮崎駿のグラフィックノベル『シュナの旅』だけだが、とても気に入ったよ。
19:海外の反応
日本の文学は暗い作品が多いけど、
人間を深く切り取っているところが好きだ。
20:海外の反応
中村文則『銃』と『掏摸』の両方が面白かったので紹介したい。
そして遠藤周作の『沈黙』も本当に興味深かった。
日本には優れた作品がたくさんあるよね!
価格:550円 |
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感想
どちらかと言うとダークな作品が海外では好まれているようですね。平家物語など、日本人でも読み切ったことがある人が少ないような古典作品まで、日本文学が海外で熱心に読まれていることに驚きました。
引用
Reddit
古典は翻訳だと古語の壁が無いので源氏物語なんかも意外なくらい読まれてますよ。
東野圭吾は本当に書きたいのであろう人情ドラマを多くの人に読んでももらえるように推理小説という形で書いているところが頭が良いと思う。
ゲーム・キッズシリーズはもっと評価されるべき
小説版 天空の城ラピュタ
宮崎駿が公認した作家が書いてる
映画では描かれていないエピソード(ドーラ一家が近隣住民から慕われている話、ラピュタから故郷に帰還して数ヵ月後のシータのエピソード等)なんかも載ってる
ラピュタ好きの人で未読なら薦めとく