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「日本は200年前も最先端だった」浮世絵の真実に外国人が感激|海外の反応

浮世絵「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」が世界に複数存在する理由が話題に

3月19日、アメリカ・ニューヨークで「富嶽三十六景」全作品が、およそ5億円で落札されたというニュースが報じられました。江戸時代の浮世絵師・葛飾北斎の作品は、海外でも今高く評価されています。

海外では、そんな葛飾北斎の代表作「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」を例に挙げて、浮世絵の歴史を語った投稿が話題に。この投稿に対する海外の反応を紹介します。

https://x.com/culturaltutor/status/1765731825849102658?s=20

これらは、8つの異なる博物館に収蔵されている「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」です。

どれが本物だと思いますか?これらはすべて「本物」なのです。
(中略)

世界では『ザ・グレート・ウェーブ』と呼ばれているこの絵は、絵画ではなく木版画なのです。アーティストたちは紙に墨絵を描き、それを版木に貼って彫ります。同じデザインを何枚も印刷するためです。(中略)

浮世絵版画のルーツは、商業的なアートです。上流階級のためのものではなく、庶民のための芸術でした。(中略)

その性質上「本物の絵」は一つではなく、たくさん存在します。だから世界中の美術館には、北斎による本物の「神奈川沖浪裏」の、微妙に違った浮世絵が所蔵されているのです。(中略)

『神奈川沖浪裏』は、大量流通と大衆消費のためにデザインされた版画です。しかしそれは、この作品がこれまでに作られた中で、最も見事な芸術作品のひとつであることを、妨げるものではありません。

引用:Xの投稿1の一連のスレッドを抜粋、意訳

つまり「神奈川沖浪裏」は、
✅版画であること
✅商業的なアートであったこと
この性質によって、世界中に同じ構図で少しずつ異なる絵が複数存在することを説明しています。

海外では「北斎の大波(The Great Wave)」と呼ばれ、親しまれているこの作品。

「この繊細な絵が版画だとは知らなかった」「同じ構図だが、それぞれの良さがある」などさまざまなコメントが寄せられていました。

海外の反応

1:海外の反応さん

この浮世絵はとても好きだったけど、こんなにたくさんのバージョンがあるなんて!

2:海外の反応さん

これは日本以外では「ザ・グレート・ウェーブ」として知られてる浮世絵だよね。

本当の名前を初めて知った!

3:海外の反応さん

僕も、なぜこの作品が世界中にあるのか、ずっと疑問に思ってたんだよ!!

4:海外の反応さん

私は今まで違うバージョンを4枚見たことがある。

葛飾北斎の「神奈川沖浪裏」は大好きなんだ!

5:海外の反応さん

この浮世絵はトリノのMAO美術館で見たよ。いつも展示されているわけではないんだけどね。

あんなに迫力があるのに、とても小さい作品で驚いた。とても繊細で美しかった。

6:海外の反応さん

面白い事実:僕たちの使ってる波の絵文字🌊はこの浮世絵に由来している!

7:海外の反応さん

印象的な浮世絵だ。この波は、大きな獣のかぎ爪のようにも見える。

巨大な力を前にして自分の無力さと向き合い、立ち向かう勇気を与えているように感じるよ。

8:海外の反応さん

黄色の船はアーティストの意図なのかな?白い船もある。

9:海外の反応さん

雲があるものと無いものもある。

どのバージョンもユニークなストーリーを語ってくれるね。

10:海外の反応さん

同じ構図の絵なのに、「一点もの」の良さがこの浮世絵にはあるんだな。

11:海外の反応さん

この筆で描いたような繊細な作品が、200年くらい前に版木を使って刷られたものだと知ったときは驚愕だったね…

12:海外の反応さん

実は美大で浮世絵を学んだことがある。何時間もかけて何枚も版木を彫って刷り上げたんだ。

とても根気のいる作業だったけど、仕上がりは本当に美しかったよ。

版木があれば「ほぼ無限に」版画を作ることができるというのをこの手で実感できた。

13:海外の反応さん

「神奈川沖浪裏」は当初約1,000枚刷られて、その後の版では磨耗が生じているけれど、最終的に約8,000部が印刷されたと推定されてるそうだ。

14:海外の反応さん

200年も昔に、この絵をPCやプリンター無しで、無限にプリントしてたなんて信じられないよ!

改めて知ると、浮世絵って素晴らしい文化だなぁ。

15:海外の反応さん

版木の原版はどこにあるんだろう。一度この目で見てみたい。

16:海外の反応さん

知らなかった。この浮世絵はポップアートの先駆けのような作品だったのか…!

17:海外の反応さん

つまり葛飾北斎は、日本のグラフィックデザイナーだったんだ。

18:海外の反応さん

日本の文化はとても豊かだよね。

現在私たちがゲームやアニメで目にするものには、すべて歴史があるようだ。天候や季節の小さな変化を描いてきた日本の芸術家たちとつながっている気がする。

19:海外の反応さん

浮世絵の歴史はとても魅力的だなぁ。

20:海外の反応さん

美しい作品は、世界中に広く普及するに値する。

この葛飾北斎の浮世絵「神奈川沖浪裏」はその象徴だと思うよ。

source 1

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感想・まとめ

2023年には神奈川沖浪裏単独で約3億円で落札されたことも記憶に新しいですね。世界的に有名なこの作品ですが、海外からのコメントにはこの浮世絵が版画であることや、その成り立ちなどを知らなかったというコメントも多く新鮮に感じました。日本では常識だと思われることも、視点を変えてみると面白いですね。

ここまで読んでいただきありがとうございました!
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47件のコメント

並べてみると、空の色のグラデーションが全然違うんだな。
印象も結構違う。

そうだよ
西洋と違ってあの時代の日本は庶民が絵飾ったり集めたりする大衆文化が既に存在した
お前らんとこより進んでたってことよ

庶民って言ってもある程度は余裕のある商人だよ
西洋でも余裕のある商人は色んな趣味があった
日本の文化や歴史は大好きだけど、なぜ西洋と比べてどうとか一方を下げないと日本を称えられない人がいるのかと思う
日本の文化は至高の存在なんだから、どこかと比べて価値をはかる必要さえない

庶民は庶民だけど庶民といっても西洋の近代でいう中産階級に近いからね
中産階級みたいなのが多かったことは確かだけど、今で言う「港区に住む人」みたいな感じの人々で、数的にはたくさんいるけど、年収は一般の平均的な350万強程度ではない人々で、最低でもその3倍程度はある感じの層
なので着物の柄でも競い合ったりしてたグループ
江戸で本物の庶民は使った紙をさらにクズ屋に売ってたし、お金に困れば着物は質屋に入れた

木版画は中学生の頃美術の授業で作ったことある
その時授業を担当してくれてたのが台湾からの留学生の教育実習生で彼女は最終日に生徒と先生に「記念にみなさんの作った木版画を国に持って帰りたいのでください」と爆弾発言をかましてくれた
だってマンモス校ではないにしろひとクラス40人のひと学年4クラスの生徒全員の原板の方を持って帰ると言ったからだ
あげるのは構わないけどどうやって持って帰るのか、版画だから刷った紙の方が良いのではと先生たちは止めたが教育実習生の先生は本当に台湾までそれらを空輸してた
もう30年ほど経つけど、あの原板台湾でどうなってるんだろ
キャンプファイヤーに使われてても一向に構わないんだが

学校の先生になれなくても子供達に美術の楽しさを教えてあげたいんだ、と志の高い方でした
私たちの作品は風景や動物、ゲームキャラと統一性なんか全くない自由なものでしたが、台湾の子供達に見せてあげるんだ!と仰ってました
先に言ってくれたらもっと真剣に作ったのにさー

現代の技術で漸く捉えることが出来た波の砕ける姿を肉眼で捉えられた北斎の動体視力の素晴らしさを外国人は未だ知らないんだな。

北斎が70歳過ぎて製作したとは、動きを捉える動体視力も去ることながら天晴れですよね
なんと言っても製作スピードが早いのなんのw

西洋のアートは上流階級のためのものだけど日本のアートは庶民のもので絵画というよりグラフィックアートでより現代のデザインに近い
高い印刷技術やそれらを一般庶民にまで広く流通させてたことも驚くべきこと
あとこれ波をスピードカメラで見ると波の飛沫がまんまこの形なんだよね
北斎の一瞬の動きを肉眼で正確に捉えて描写する能力はとんでもなく素晴らしい

視野が狭すぎる

日本が全部抱えてたら世界で価値があると理解はされたとしても、定期的に注目はされる機会がない

世界の各美術館が持ってるから、何かあるとフィーチャーされるんだよ

他者に利益をつかませることで自分にもメリットがあるってこと

その逆の例が、長谷川等伯の松林図

日本を代表する名画中の名画だからそのうちもっと西洋でも注目されるだろうけど、海外への持ち出しがないため、あまり海外では気がつかれてない

松林図は本来は西洋の古典絵画と対照的な価値のある名画にもかかわらずね

浮世絵は芸術運動であるポップアートの先駆けと言うより純粋なサブカルチャーで
故に当時日本の主力輸出品だった焼物の緩衝材として海外に流出して
印象派の成立に重要な影響を果たした事で有名ですね

浮世絵さえも自分らが起源だと言ってるアホ国があるんだが、それならオマエらの代表作を公開してくれよ。

注目ポイントは一般市民の娯楽として買われていたという事実。
一般市民が娯楽にお金が出せるほど余裕があった。

さすがに無知にも程がある
ウォーホルのキャンベル缶を絵画と思ってたってのと同じレベルだよ

その缶を収集した西洋人は先見の明があるってことなんだけどね
ゴミだと思ってたら残ってなかったわけで

当時の日本の分業制システムは世界最先端だったと思うわ。その下地があったから、産業革命以後の工業化もすんなりと受け入れられ、大きく発展した。

当時の日本人は浮世絵を現代のピンナップポスターのように親しんだが、後の西洋人がそこに普遍的な美を見出した。それを逆輸入して、日本でも愛好されている。
中国や朝鮮の焼き物は、上記の逆パターンだが、現代の朝鮮人にはシンメトリックなものだけが美で、アンシンメトリックなものや破調の美は理解できないだろうな。

アシンメトリー云々で日本の右に出る国はないと思う。
余白に美を感じる国なんてね
欧米なんかその対極だと思っている

日本独自って言うより中国古典の有限を描いた水墨画には余白があるから、東洋の絵はそういう傾向があるんだけどね・・・

英国式庭園は完璧な左右対称が美しいとされてるから、自然の美を再現する日本庭園とは正反対の感覚だね。
どちらも素晴らしいと思うけど。

余白の美、不完全な美って部分もありながら、ピクトグラムのような簡略化された幾何学的なデザインも取り入れていたからな(家紋や生地の柄など)。そしてそれらが貴族などの支配者階級が独占してたのではなくて、庶民も親しんでいた。

陶磁器の輸出で要らなくなった浮世絵は緩衝材として使われてたんよな

彫師や刷り師にも注目してほしいけど名前が出て来ること無いよねえ

江戸は世界最大の都市であると同時に、庶民が芸術や芸能といった娯楽を楽しむことができた商業都市だったっていうのは、あの時代にしては本当にすごいことだよね。

そして江戸には江戸の元来の住民が1割もいなかったんだよね
江戸の住民は全体の人口の9%だったとか
昔NHKで言ってたな

海外からの文化が大量に流入したイタリアのルネッサンス期みたいに、地方から大量に人とモノが流入したことで江戸の文化が豊かになった

なので最も江戸らしい町と言われてる江戸で最も古い町でもある日本橋の人形町は大坂町という旧名もあったりする
日本各地の人々が江戸の人々でもあった時代

まっとうに評価されるようにあなたがネットでも何でも機会あるごとにあちこちで凄さを語ればいい

あれはお皿とかの包み紙として使われたと読んだことがあるんだけど
あんなに素晴らしいのに包装紙扱いだったとか
でもそれって日本らしいんだよね
日本には日本人が気にもかけないような生活の片隅にある小さな何気ないものでも世界から来た人が感動するような芸術作品レベルのものがゴロゴロあるんだよ
そんな良いものでも日本人はガラクタ扱いしてたりする
でよそ者である韓国人がいち早くその市場価値に気付いて海外に宣伝して儲けたりしてる
日本のマンガやアニメだってこんだけの至宝なのに数年前まで日本人の大多数は馬鹿にしてたからね
だから日本人は身の回りのすべてのものの価値をもう一度振り返って見直すべきだと思うよ

包装紙に使ったやつは、いわゆるミスプリント的なやつだったという話をどこかで読んだような気がする。
色が薄すぎとかズレてるやつとか。

そう、君等の先祖が読み書き出来ずに居た頃、我々の先祖は読本を借りて読み、浮世絵を貼って楽しんでたのさ。

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