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「そんな設定が!」『猫の恩返し』海外評価まとめ|海外の反応

スタジオジブリ作品『猫の恩返し』(2002)に対する海外の反応について、レビューサイトやSNSに寄せられたコメントを翻訳してご紹介します。

概要

2002年7月20日に公開されたスタジオジブリの長編アニメ『猫の恩返し』。

柊あおい氏の漫画作品『バロン〜猫の男爵』をもとに、宮崎駿企画、森田宏幸監督、吉田玲子脚本のもと制作された、上映時間75分の作品です。

『猫の恩返し』は、スタジオジブリ『耳をすませば』の主人公・月島雫が書いた物語という発想から生まれたスピンオフ作品としても知られています。

『猫の恩返し』海外レビューサイトの評価

現時点(2024年5月3日)の『猫の恩返し』の海外レビューサイトの評価はこちら。

Rotten Tomatoes 
88%(批評家スコア)
82%(視聴者スコア)

IMDb
7.7点/10点

IGN
7点/10点

Letterboxed
3.6点/5点

『千と千尋の神隠し』や『もののけ姫』などには及ばないものの、おおむね7点以上の高評価を受けています。

英題は「The Cat Returns」

『猫の恩返し』というタイトルは、日本でよく見られる物語の型のひとつ「動物報恩譚」を示唆しています。この報恩譚は仏教の思想と共に日本に浸透したとされるもので、西洋などではこの類の寓話はあまり見られません。

動物報恩譚
人から恵みや恩を受けた動物が、恩返しとしてその人に幸福や名声を報いるという昔話の一類。「鶴女房」「文福茶釜」など

https://kotobank.jp/word/%E5%8B%95%E7%89%A9%E5%A0%B1%E6%81%A9%E8%AD%9A-104125

そのためか、英語版のタイトルは『The Cat Returns(“かの”猫が戻る)』となっており、原作コミックスや、スタジオジブリの『耳をすませば』との関連を強調するタイトルが付けられています。

そのため、海外視聴者は今作に『耳をすませば』のストーリーの続きを期待する人も多いようですが、海外では『猫の恩返し』が『耳をすませば』の主人公・月島雫が書いた物語から発想されたという事実については、広く知られていないようです。

それでは『猫の恩返し』は海外の視聴者にどのように受け取られているのでしょうか?

ここからは、映画のレビューサイトやSNSに寄せられたコメントを抜粋・翻訳してご紹介します!

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海外の反応

1:海外の反応

この映画は、自分に自信が持てない女子高生(ハル)の物語。
彼女が轢かれそうになった猫を助けたのをきっかけに、短い冒険が始まる。

テーマはあまり独創的ではないが、しっかりとした良いものだった。
異世界の表現もとてもクリエイティブだ。

2:海外の反応

スタジオジブリの実績や評判を知っていたので、何度も見返す必要がある深い物語を期待してたんだ…

でも驚いたことに猫の恩返しは驚くほどライトで楽しい冒険譚だった!
とても気に入ったよ。

3:海外の反応

この映画からは「不思議の国のアリス」の雰囲気を感じた!

4:海外の反応

この映画の英題は「The Cat Returns(かの猫が戻る)」だ。
耳をすませばに登場していた猫が登場するからかな?

5:海外の反応

いい意味で「ジブリらしくない」ところが気に入ってる。
宮崎駿監督の物語では絶対に見られない風変わりなコメディが好きだ。

6:海外の反応

アニメーションは、より典型的な日本のアニメに近いと思う。
物語はとてもシンプルで、
期待していたほど幻想的ではなかったな。

7:海外の反応

英語吹き替えでは、
若きアン・ハサウェイがハルを演じている事実はかなりクール!

猫の恩返しは彼女の初期の映画作品のひとつなんだよね。

8:海外の反応

映画のサウンドトラックがとても楽しい仕上がりだった!
野見祐二は現代最高の作曲家の一人だと思うよ。

エンディングの曲も爽やかだった!

9:海外の反応

音楽で最も印象に残っているのは、
猫の隊列がハルの家に向かって進んでいくシーン。
エジプトのような不気味な音楽が流れるのが良かったよ!

10:海外の反応

この映画は子どもたちが初めて観るジブリ作品としてふさわしいと思う。

11:海外の反応

猫の恩返しは観る価値はある!
でも猫の世界に到達した時点で、映画の半分くらいが終わっていたのが切なかったよ。

もっとあの世界を冒険したかった!

12:海外の反応

ハンサムな騎士が邪悪な王から少女を救うというかなり一般的なストーリーで、結末が想像できたのは残念だったかな。

13:海外の反応

この「モフモフ」な冒険は、
不思議の国のアリスの中に、コメディーとロマンスを足した物語だ。
『耳をすませば』の続編のように見えるが、そうではないみたいだね。

14:海外の反応

この作品では耳をすませばのバロンとのファンタジーパートがさらに深く掘り下げられているんだね。

15:海外の反応

なぜこの映画にルイーゼを登場させなかったんだろう…

ハルを助けようとする白猫を初めて見たとき、
「これはルイーゼ!?この世界ではバロンと彼女は再会してるんだ!涙」
と無駄な勘違いをしてしまった…

画像出典:https://www.ghibli.jp/works/mimi/

16:海外の反応

>>14>>15
勘違いしている人も多いようだけど、
原作者によると、この物語は耳をすませばの雫が書いたものという設定があるらしい。

それを知っているだけで、この作品の印象は180度変わってくるよね。

17:海外の反応

猫好きとして本当に愛おしい映画だ。

夜中に猫たちがハルの家にやってくるシーンはとても幻想的だし、
親しみやすい10代の少女ハル、
いつも不機嫌なムタ、
カリスマ性のあるバロンなどのキャラクターにはとても共感が持てる。

18:海外の反応

森田監督の演出は、ハルの冒険を軽快で楽しいものにしてくれた。

この映画の猫のアニメーションは、遊び心に溢れていて愛おしい。
脚本にも、風変わりな猫のジョークがふんだんに盛り込まれてた!

19:海外の反応

猫の恩返しは、
私たちのような「猫に飼われている」人間にとって最高のジブリ作品だと思う。

20:海外の反応

僕は猫の自由で素っ気ないところが好きなんだ

でもこの映画を見て、
「人に親切にされた猫はみんな、僕たちが想像もできない恩恵を用意してくれていたのかも」
なんて思い始めたよ。

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感想・まとめ

自分に自信がない主人公ハルが、古い物語(報恩譚)の型を、バロンやムタの力を借りつつ自分の意志で打ち破るストーリーは、何度見ても爽快な気持ちになれますね。

「シンプルな冒険譚」というコメントも目立ちましたが、意外にも掘り下げ甲斐のある作品だと思いました。

シェアやコメントよろしくお願いします!

6件のコメント

確かにこの作品はカジュアルで楽しいけど短くて物足りなかった覚えがある

しかし初期新海作品を見た後に耳をすませばを見ると生ぬるさにびっくりする

原作読んだら、なんで原作どおりやらなかったんだ?って思うぐらいには酷い作品だった

風になるとジブリ補正だけで何とか評価されてる微妙な立ち位置の作品だと思うわ

え、宮崎駿には作れない新鮮さがあって、当時ものすごく楽しんだわ
ジブリで学んだ細やかさが、まだ少し荒削りでも監督独自な感性を補ってて、
ジブリも変化や成長ができるんだなと思った

なおその後…

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