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「これこそスタジオジブリの技術だ」風立ちぬのたった《4秒》のシーンに外国人が釘付けに|海外の反応

画像引用:https://www.ghibli.jp/works/kazetachinu/

宮崎駿監督『風立ちぬ』(2013)で、15か月かけて描かれたというたった4秒のシーンが、海外で絶賛されていました。このシーンに対する海外の反応をご紹介します。

概要

2024年5月21日、開催中の第77回カンヌ国際映画祭で、日本のスタジオジブリが「名誉パルムドール賞」を受賞しました。

名誉パルムドール賞は、映画界へ多大な貢献をした監督や俳優などに贈られる賞で、本年度は俳優のメリル・ストリープさん、そして『スターウォーズ』シリーズなどのジョージ・ルーカス監督が授与されました。

そこで本記事では、「スタジオジブリらしい凄まじい仕事だ」と海外で絶賛されていた、2013年公開の映画作品『風立ちぬ』のワンシーンをご紹介します。

これは『風立ちぬ』の序盤、主人公の二郎たちが、関東大震災で被災した人々の混乱の中をかきわけて進むシーン。

この映像に対して、X(Twitter)で以下のような投稿が海外で話題になりました。

これは宮崎駿監督の『風立ちぬ』(2013年)に登場する4秒間のシーン。
アニメーターの山森英司さんは、このシーンの完成までに15か月をかけました。

これほど複雑なシーンを、これほどの情熱とエネルギーを注ぎ込んで仕上げてしまうとは、まさに驚異的な仕事です🥲

このシーンに対して海外では、15か月という製作期間はもちろん、アニメーターが、主人公だけでなく群衆一人一人を丁寧に描きこんでいることに注目。

画面上のキャラクター全員が、意思を持って動いていることが分かると感嘆の声が上がっていました。

それでは『風立ちぬ』のこのシーンに対する海外の反応を見ていきましょう。

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海外の反応

1:海外の反応

15か月!?なんてことだ

2:海外の反応

『風立ちぬ』はお気に入りの映画だ。
なんてゴージャスなアニメーションなんだろう。

3:海外の反応

最近のアニメでも、こんなアニメーションはほとんど見たことないな…

4:海外の反応

このショットは、実はものすごくユニークなんだよね!
もしかしたら将来再現不可能になるかもしれない職人技だ。

5:海外の反応

見ていて手が痛くなってきたよ…

6:海外の反応

4秒のシーンを完成させるのに15ヶ月か…
アニメーターになるには自我を捨てなきゃならないかもしれない。

7:海外の反応

3分のモーション・グラフィックを完成させるのに、納期まであと1週間しかない私が通るよ

8:海外の反応

NHKのドキュメンタリーで、宮崎は山森に「とてもうまくいっていた」とお礼を言っていたよね。
山森「とても短かったですけどね」

9:海外の反応

このシーンを何度も繰り返し見ていると、
すべてのキャラクターの動きが精細に描かれていることが分かる…
他のアニメ監督ならおそらく挑戦する気にもならないと思う。

10:海外の反応

それぞれのキャラクターが「自分で考えている」様子が分かるのが大好きなんだ。

右側の2人の子供を連れた家族が群衆の中から出てくると、馬に驚いて別の道を進む。真ん中にいる袋を背負った女性は、まず次郎を左側から追い越そうとするが、できないと分かって次郎の後ろに付く。

11:海外の反応

一度に複数のものが動くシーンをアニメーションにするのが
どれほど難しいか考えさせられる。

12:海外の反応

このシーンで最も難しいことのひとつは、
キャラクター一人一人の動きが他の人物と影響し合うところを描くことだ。
これには緻密な計画が必要だよ。

13:海外の反応

>>12
おそらく最も簡単なのは、シーンを実写で撮影して、
それをアニメーションのベースとして使うことかな…?

14:海外の反応

デジタルの方が描きやすいだろうね。
それなら、各キャラクターを別のレイヤーに配置できる。

15:海外の反応

>>14
技術的な意味ではね。
でもこんなに複雑にキャラクターを動かすには、
やはり優れたアニメーターの技が不可欠だと思う。

16:海外の反応

今まで何気なく観ていたけど、よく見てみると凄まじいシーンだ。
小さなキャラクター一人ひとりにミニストーリーがあったんだね。信じられない!

17:海外の反応

スタジオジブリの作品に登場するキャラクターは、全員が意思を持った個人なんだ。
ほとんどのアニメ映画のようにコピー&ペーストされた集団じゃない。

18:海外の反応

あるドキュメンタリーを見たとき、宮崎監督はスクリーンに映し出される一人ひとりに魂があり、命があると語っていた。
だから一人一人が丁寧に手描きされる必要があると言っていた。

19:海外の反応

このシーンを観ていると、AIを嫌がる人たちの気持ちも分かる。
人の才能や努力や経験が生み出した技術に、機械が簡単に追いついてしまうかもしれないなんて考えたら切なすぎるよ。

20:海外の反応

技術の進歩によって、アニメーションや音楽、映画、写真など、誰もが簡単にアートを創作できるようになった。
でもクリエイティビティや才能、努力、そして長年の厳しい鍛練によって生み出された作品だけが持つ美しさがあると思う。

風立ちぬ

4,549円

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感想・まとめ

『風立ちぬ』のこのシーンは、映画では何気なく流してしまいがちですが、よく見るとひとつひとつのキャラクターのストーリーが見えてくるというコメントにハッとさせられました。

名誉パルムドール賞が個人ではなく団体に授与されるのは初めてとのことですが、やはりそれは偉大な監督たちの創造力を形にしてきた、アニメーターの仕事が評価されたからだと考えてしまいます。おめでとうございます!

シェアやコメントよろしくお願いします!

10件のコメント

AIなんて回転寿司の機械で作る寿司みたいなもんだわ。悪くないけど、美味くないし、寿司を作るスキルも上がらない。

機械に作ってもらった寿司を自慢するなんて恥ずかしい。回転寿司のバイト君は自分のことを寿司職人なんて言わないのにAI使って絵を作っているやつらは絵師と言っているのが恥ずかしい。

AIでこれと同じは無理なんだよなぁ

違いが分からん鈍い感性はある意味うらやましい・・・

もう数年で実現しそうやな。今の所、生成される人が増えるほど破綻が増えるんよなぁ

貴重なアニメーターを使い潰すのが得意なジブリという感想しかない

昔、テレビでフォレストガンプの冒頭かどこかの羽根が舞っていく所、そのCGシーンを作るためだけに数億円かかったって話を思い出した

宮崎駿と言えばモブ(群衆)シーン
40年前の名探偵ホームズで、既に宮崎自身がやっている

そりゃ弟子にもそのスキルを要求するw

ナウシカの来たー戦車が来たぞーで戦車の旋回で角度が変わって使いまわしできないはずなのに書き込みが半端ない、当時からストーリー以上に数秒のアニメーションで、「どうだ!こんな作画できるんだぞ」ってバブル期から脈々と続くスタンス、ジブリアニメーション、宮崎監督の意地と粋を感じる

別にいいんだけど、授賞式で吾郎が称賛を浴びてるのを見て微妙な気持ちになった。

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