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「日本映画がカンヌ映画祭のポスターに!」美しく深いメッセージ性に世界が感激|海外の反応

image source:https://www.festival-cannes.com/presse/communiques/laffiche-officielle-du-77e-festival-de-cannes/

第77回カンヌ国際映画祭のポスターに、黒澤明監督『八月の狂詩曲』の一場面が起用されました。このポスターに寄せられた海外の反応をご紹介します。

概要

2024年5月14日から25日までフランス・カンヌで開催される、世界最大級の映画祭「第77回カンヌ国際映画祭」の公式ポスターが発表されました。

今年は、日本映画界の巨匠・黒澤明監督の1991年の映画『八月の狂詩曲(ラプソディー)』の一場面を使ったデザインとなっています。

カンヌ映画祭はこのポスターについて、「この場面には、映画の詩的な美しさ、催眠術のような魔力、見た目のシンプルさが凝縮されています。」と紹介。(参考:カンヌ映画祭公式サイト

この静かで美しいデザインに、さっそく海外から多くの称賛の声が届いています。

なぜ今年『八月の狂詩曲』を?

『八月の狂詩曲』は、村瀬幸子、リチャード・ギアが出演する日米合作映画。

長崎に住む被爆体験を持つ祖母と、その孫たち、そしてアメリカに住む甥との静かな交流を描いた作品です。

一部の海外の映画ファンからは、昨年公開され、米アカデミー賞で7冠を獲得した映画『オッペンハイマー』への目くばせでは?という考察がいくつか寄せられており、反戦・反核を詩的に訴えた『八月の狂詩曲』への想いを巡らせる声もありました。

ここからは、第77回カンヌ国際映画祭のポスターに対する海外の反応をご紹介します!

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海外の反応

1:海外の反応

カンヌ映画祭に黒澤明のポスターが来た!!!

2:海外の反応

黒澤明がカンヌのポスターにインスピレーションを与えたのは、確か『乱』に続いて2度目だと思う…そのポスターはもちろん購入したよ!

3:海外の反応

今年は日本を代表する作品が少ないのが残念だ。しかし、ポスターはやはり日本映画のものだね!

4:海外の反応

黒澤明は今後100年間、カンヌのポスターアーティストになれるかもしれない。それほど彼の映画には、詩的で美しい場面が多い。

5:海外の反応

八月の狂詩曲はとても過小評価されている黒澤映画だと思うよ。彼のベストとは言えないが、それでも信じられないほど記憶に残ってる。

6:海外の反応

今年のカンヌ映画祭のポスターはとても印象的だね。

7:海外の反応

カンヌ映画祭のポスターのお気に入りはいろいろあるよ。例えばこれ。

第75回カンヌ国際映画祭のポスター『トゥルーマンショー』より
X(Twitter)より

8:海外の反応

ここ数年で、最もお気に入りのポスターだ。

9:海外の反応

美しいポスター。ただ、何だか物悲しい。

10:海外の反応

ちょっとホラーな雰囲気もあるね。

11:海外の反応

うーん、僕にはちょっと退屈に見える。

12:海外の反応

美しいポスターだと思うけど…なぜ今八月の狂詩曲なんだろう?他の黒澤映画でもなく?

カンヌ映画祭でこっそり修復版をお披露目を計画してるとか??

13:海外の反応

僕は、今八月の狂詩曲を使ったことを、なんてクールなんだろうと思ってる。

なぜかというと、今年は『オッペンハイマー』がオスカーを受賞した年でもあるからだ。

14:海外の反応

八月の狂詩曲は黒澤明が反戦・反核のメッセージを込めた映画だ。

15:海外の反応

これはオッペンハイマーの大ヒットに対する、カンヌ映画祭の興味深いセレクトだと考えてる。

この映画は、民間人への原爆の不必要な使用に疑問を投げかけた作品だから…そして、当時はあまり評価されなかった(今ほどはね)。

16:海外の反応

交わりと分かち合いを呼びかける壮大なポスターだ。黒澤明の第七芸術への貢献は、まだ十分に評価されていないと思うね。

※映画を建築,絵画,彫刻,音楽,舞踏,文学に続く第7番目の新しい芸術と考えるもの

17:海外の反応

>>16
今日の映画には、黒澤明の世界観と人間観が欠けてると思う。

18:海外の反応

そう!!八月の狂詩曲は、同じ題材を扱った現代のどの映画よりもはるかに優れた作品だ。

19:海外の反応

このポスターは、カンヌ映画祭の最高傑作なんじゃないか…!?

20:海外の反応

ひとつだけ認めなければならないのは、カンヌ映画祭の人々は素晴らしいポスターを作るということだ。彼らはまたやってくれた!

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感想・まとめ

カンヌ映画祭の公式サイトにはこんなメッセージも掲載されていました。「映画は傷を記憶し、忘却と戦う。映画は危険を目撃し、団結を呼びかける。映画はトラウマを癒し、生を修復する。」

個人的には、カンヌ映画祭の日本映画、黒澤映画への愛と、世界情勢に対する鋭い批判を込めた素晴らしいポスターだと思いました。

シェアやコメントよろしくお願いします!

16件のコメント

フランス的には「あんま調子に乗るなよアメリカ」って感じなのか?

私はアメリカ含め、国際情勢への批判かなと思いました。

この映画って確かカンヌに出品されたけど受賞しなかった作品
(91年はこの映画を評価するには早すぎた?色々事情があったんでしょう…)なので
このタイミングで態度を示したかったんじゃないかなどなど考えてました

映画好きの俺
「映画は傷を記憶し、忘却と戦う。映画は危険を目撃し、団結を呼びかける。映画はトラウマを癒し、生を修復する。」
に涙

「原爆の子」が酷評され「黒い雨」が袖にされたカンヌ映画祭ですか。
しかし黒澤明って人は国内じゃ偉ぶって人に大金使わせてもでかい顔して日本人に文句タラタラだったくせにソ連に靡いたと思ったら晩年はアメリカに媚びたりしていかにも古いタイプの欧米に都合よく利用されるタイプの人間だったね。

そりゃ人間は自分はリスペクトしてくれる人になびくものじゃないの普通に。

ダライ・ラマのチベット支持を明確にしているリチャード・ギアは
中国資本に尻尾を振るハリウッドから干された
その彼の出演作をポスターにしたということは
中国に対するメッセージもあるかもしれない

公開当時は、戦争の加害責任について無自覚として批判された映画だった。

俺はいつでも考えは変わったっていいと思うんだよね。
このポスターはオッペンハイマーのことだけが念頭に置かれたわけじゃないと思うし。

やった方は忘れる
やられた方は忘れない

日本はどちらの立場でもあるけどね

この映画、黒澤監督ならと観ておこうということで父親と映画館に連れて行かれました。
父親はどうかしたのかと思うくらい泣いていたので言えませんでしたが内心私は「リチャードギアに背負わせすぎじゃね」と思ってました。あの時のオヤジの年を越えた自分が見たら別な感想なのだろうと思います。これ原作あるんですよね。

典型的なリベラルフランス人ならアメリカの対抗心でいかにもやりそう。
連帯とか言ってる時点でお察し。

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