『SHOGUN』で和室での歩き方のルールを学ぶ動画が海外で話題に!
真田広之主演のハリウッド制作ドラマ『SHOGUN』。重厚でスリリングなストーリーだけでなく、映像上の日本文化の描写に徹底的にこだわっていることも話題の作品です。
そんなSHOGUNの公式アカウントでは、TikTokやInstagramで日本の伝統的な文化を紹介する解説動画を投稿しています。
今回はその中から日本の「歩き方のルール」についての動画の海外の反応をご紹介します。
部屋に入るときは左足から、敷居や畳の縁を踏まない
「SHOGUNから『所作』の動きを学ぶ」と題されたこの動画では、作品の所作指導を務め、勢津役で出演している女優・こばやしあきこさんが、以下の日本の伝統的な歩き方のルールを解説しています。
✅方向転換する場合は「直角」に曲がる
✅部屋に入るときは「左足」から
✅「敷居」や「畳の縁」を踏んではいけない
✅膝を付けて「上半身を動かさないで歩く」ことが美しいとされた
※音量注意
@fxnetworks In feudal Japan, even walking was practiced, perfected, and performed. #ShogunFX ♬ FXs Shōgun. Shosa Movement. Stream on Hulu. – FX Networks
動画に出演しているこばやしさん自身も、この投稿に以下のようにコメントしていました。
「この “歩き方 “を初めて見たプロデューサーは、『魔法のようだ!』と驚いていました。
私は講習会を開き、歩き方、座り方、お辞儀の仕方など様々な動作を教えました。動きだけでなく、この時代の主従関係や身分による動きの違い、精神性まで。
キャストもみんな一生懸命勉強しました!それが画面の細部にまで表れていて、この作品のクオリティを高めています。みんなの情熱と献身に心から感謝しています。(後略)」(筆者意訳)
日本から時代劇の専門家を招き、伝統的な文化を徹底的に描いた『SHOGUN』のこだわりが垣間見える動画・コメントとなっています。
配信初週では、世界的な記録を塗り替えた(関連記事)本作。
現時点(4月4日)で、辛口批評サイト「Rotten Tometoes」(外部サイト)では、批評家の高評価レビューの割合が99%、一般視聴者は92%と異例の高い評価を維持しています。
この動画について、海外の反応をご紹介します。
海外の反応
1:海外の反応さん
素晴らしい!
確かに、『SHOGUN』の日本人はみんなとても美しく歩いてた!!
2:海外の反応さん
ひとつひとつのシーンのために、日本の俳優たちは徹底的なトレーニングをしたんだろう…
この動画を見て、とても感動したよ!
3:海外の反応さん
『SHOGUN』がこれ以上なく細やかに作られていることに感激してる!
俳優の歩き方ひとつひとつに、日本の文化が凝縮されてたなんて!!!
4:海外の反応さん
日本の文化にはいつも驚かされるよ。
5:海外の反応さん
これはかなり体力を使う歩き方だよね?
日本人はとてもエレガントに見えて、常にものすごいトレーニングをしていたんだ…
6:海外の反応さん
これについてはよく見てなかったから、この映像を見た後に『SHOGUN』を見返してみた。
みんな揃って滑らかに歩いているのを見て「あぁ、なんて美しいんだろう」とうっとりしてしまったよ!
日本人の伝統的なルールについて学べて嬉しい。
7:海外の反応さん
まるで浮いているような歩き方で、とても幻想的に見える。
なんて美しい動作なんだろう。
8:海外の反応さん
『SHOGUN』は当時の日本について正確に表現するために、細部にまで気を配っているところが好きだ。
9:海外の反応さん
『SHOGUN』で気になったのは、虎永の座り方だ。
日本の座り方の文化についても興味があるよ。
10:海外の反応さん
座ることにもまた技術があると聞いた。正座は簡単じゃない。また、どちらの足で立ち上がるかも重要だ。
そしてこれらはすべてただの「基本ルール」なんだ。
11:海外の反応さん
私たちモンゴル人も、ゲル (yurt)には敷居を踏まないようにするルールがある!これはとても面白い共通点だね。
12:海外の反応さん
「所作」のインストラクターとして、このような形で日本の文化が評価されることにとても興奮してる。
13:海外の反応さん
>>12
質問していい?左足が部屋に入るルールには理由があるの?
14:海外の反応さん
>>13
どちらの足で部屋に入るかについては、色々な説がある。ここでは武道の考え方が採用されたのでしょう。
刀を抜きやすいように、左足から入るという考え方があるの。
15:海外の反応さん
歩く時ですら、無駄な動きが一切ないね。
これらの日本の伝統的な動作にはすべてに意味があるのか…!
16:海外の反応さん
私は弓道をやっているけど、この歩き方は弓道と同じだね!
だからこそ、僕はいつも『SHOGUN』の細かい描写に注目してしまうんだ。
17:海外の反応さん
私は日本で茶道を学んだときに、日本の伝統的な動作について知ったの。
着物は外国人から見たら窮屈そうに見えるかもしれないけど、このような滑らかな動きをするときに体幹を支えてくれるのよ。
18:海外の反応さん
すべての映画やドラマは、この『SHOGUN』と同じように、徹底的にその文化について再現すべきだ。
19:海外の反応さん
『SHOGUN』で垣間見える日本の文化と美意識がとても好きだ。これを誰が評価できないと言うんだろう…!
20:海外の反応さん
歩き方をはじめ、この日本の伝統的な文化の多くが、今も大切に受け継がれていることが素晴らしいと思ったよ。
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感想・まとめ
日本の時代劇と同様、ただ歩いているシーンというとなんとなく映像を見流してしまいそうですが、ひとつひとつの歩き方や動き方に注目すると、細やかな動きにも気が配られていることに感動しますね。
SHOGUNが、海外の方がより深く日本の文化を学ぶきっかけになっているのは素晴らしいことだと思いました!
黒澤明監督も所作には徹底して拘っていたからなあ
今の大河とか白塗り、お歯黒してない時点で学芸会だが
これ子供の時に知って、畳の縁踏まないように歩こうとして転んだのを思い出した。
江戸時代以前の女性は片膝を立てて座ってたそうだけど
「麒麟が来る」でそれやったら美しくないとか批判が来たとか
まあ戦国時代には片膝立てる座り方も無作法とはみなされなかった。というのが正しい認識なんだけどね。
イエズス会の宣教師だったヴァリニャーノが書いた「日本諸事要録」には日本人は正座で座ると書かれてるそうだから、当時は正座と片膝立てる座り方と両方あったんだろう。
江戸時代の絵には男女ともに正座してるものがたくさんあるから、少なくとも江戸時代には正座が基本になってたみたいだね。
もっとも「正座」という言葉が生まれたのは明治になってからみたいだけど。
>これはかなり体力を使う歩き方だよね?
まさに水鳥のようなという形容がふさわしいわけだな
左足から入るって知らなかった。
流派によるけど正確にはシモ手の足から入る作法のところが多い
真田広之は若いころに既に日本舞踊の名取で、この手の所作の達人でもある
JAC出身でJACの中でも歴代最高の天才といわれるアクションと殺陣
(殺陣師より上手く、ある収録でどうしても殺陣師ができないって殺陣を通りがかりでちょっとチラ見した真田が簡単にやってみせたって逸話は有名)
僕は畳のヘリの上を歩くけど。
踏み外したらアウトになってしまうし。
あと、天井の照明のヒモでシャドーボクシングをして鍛えている。
頭の位置を動かさないようにするんだけど、最近は武道や古流武術をやってる人でもできない人が多いです。膝行などはもう綺礼にできる人がほとんどいないでしょう。
とか言ってる割に、畳の縁踏んでなかったかw
刀が抜きやすいのは右足が前の時なので海外ニキは真逆の理解をしている。
その説が本当なら抜刀しにくいよう左足を先に出すようにするのがマナーと言えるのかも知れない。