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「日本の漫画が流行りすぎて誤解が広まってる!」海外独特の漫画ジャンル名が話題に|海外の反応

日本の漫画・アニメの世界的流行によって、海外のアニメコミュニティでは「Shonen」「Seinen」などの日本語が独特なジャンル名として浸透しています。このことに対する海外の反応をご紹介します。

概要

現在日本の漫画は、アニメと共に海外向けに翻訳・輸出され、世界中で多くのファンを獲得しているコンテンツのひとつになっています。

そんな中、とあるX(Twitter)の投稿が海外で議論を呼んでいました。

it’s really funny that thanks to the way manga entered the US over time people think “shonen” means “action” and “seinen” means “more badass action”

(日本の)漫画が時間をかけてアメリカに入ってきたおかげで、
「Shonen」は「アクション」
「Seinen」は「もっとエグいアクション」
を意味すると考えてる人が増えたのはマジで面白い現象だと思う。


(筆者意訳)

日本では、ストーリーの内容に関係なく、

・少年向け雑誌に掲載されている作品を「少年漫画」
・青年向け雑誌に掲載されている作品を「青年漫画」…

といったように、対象となる年齢や性別に合わせて、機械的に分類する方法があります。

一方で海外のアニメコミュニティでは、

✅Shonen(少年漫画)=バトル漫画
✅Seinen(青年漫画)=レイティング有りのバトル漫画

という認識がインターネットを中心に広がり、ジャンル名として定着しつつあるようです。

これは海外で成功を収めた主な作品に『ONE PIECE』などのバトル漫画が非常に多かったためだと考えられますが、このことに対して、海外の漫画ファンからは100件を超えるコメントが殺到し、盛り上がっていました。

ここからは、海外の「Shonen」「Seinen」などの日本の漫画に対する独特なジャンル分けにまつわる海外の反応をご紹介します。

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海外の反応

1:海外の反応

「Shonen(少年漫画)」はアクション、
「Seinen(青年漫画)」はもっとエグいアクション、
「Shoujo(少女漫画)」は魔法少女もの、
「Josei(女性漫画)」はラブストーリー

のことだってずっと単純に思いこんでたよ。

2:海外の反応

その考え方って、日本では全然正しくないんだよなぁ…

3:海外の反応

>>2
その通り!ShonenもSeinenもバトル漫画である必要はまったくないんだよねw

作品の内容に関係なく、ただ作品が対象とする層に対する呼称だ。

4:海外の反応

これはアメリカだけでなく、中南米のアニメコミュニティでも起こってたよ!

掲示板には「Shonen」や「Seinen」というタグが付けられていて、Shonenはアクションアニメで、Seinenはダークでレイティングのある作品だと思われてた。

5:海外の反応

これはきっと我々の「暴力的で血なまぐさい=大人向け」っていう考え方からきているんだろうね。

だから『進撃の巨人』や『呪術廻戦』は暴力的だから「Seinenに近い」とか言われてる。日本語にはそんな意味は全くないのに。

6:海外の反応

そのせいで『デスノート』はSeinenだと思ってた人もいた。

7:海外の反応

Shonenにもラブストーリーやハーレムものがあることをみんな忘れてるんだよね。

8:海外の反応

当時『AKIRA』が流行ったお陰で、アメリカでは「アニメとはSFのことだ」みたいに思い込んでいた人も多かったんだよね。(今はもうそんな人いないと思うけど)

9:海外の反応

同時期に同じ雑誌に掲載されたSeinen
→『バガボンド』と『チーズ・スイートホーム』

10:海外の反応

『ぼっち・ざ・ろっく』と『けいおん』と『ひだまりスケッチ』の画像だけを投稿するSeinenアニメアカウントを始める必要があるかもしれない。

11:海外の反応

バッドアスなSeinenアニメ『のんのんびより』

12:海外の反応

たまにSeinenでは、大人が自分に絶望して毎章3ページも使って泣き続けることもあるしなぁ。

13:海外の反応

Seinenファンを自称している人たちは『バガボンド』『ヴィンランド・サガ』、『ベルセルク』がどれだけ過激で暴力的なストーリーか聞いたから読むだけなんだよね。

それらの作品の血なまぐさいバトルシーンを絶賛するけれど、作品の深いテーマについては全く触れない。結局「バトル漫画」が好きなだけじゃないかって思うよ。

14:海外の反応

>>13
暴力的なアクションから、主人公の個人的な成長や成熟したテーマに移った瞬間、読むのを辞める人も見てきた。

15:海外の反応

一方で、Shoujo(少女漫画)はファニーで可愛い女の子っぽいものだと思ってる人が多いんじゃないかな。

いまだに「セーラームーンがめっちゃダークなストーリーだって知ってた?えっ…ミンキーモモがそんなことに!?」とか言ってる人もいる。

16:海外の反応

>>15
彼らが『大奥』や『バナナフィッシュ』みたいな漫画を読むまで待っていよう。shoujoには、本当に深くてダークな作品も多くて大好きなんだ。

17:海外の反応

私の友達は「Shoujo=主人公が女の子」というわけではないことに純粋に驚いてた(昔の少女漫画には男性主人公の作品もそれなりにあったから)。

18:海外の反応

>>17
アメリカで、青春ラブストーリーと魔法少女以外のShoujoについて話している人をほとんど見たことがないから、人々がそう考える理由はちょっと分かるかも。

19:海外の反応

みんな『xxxholic』も『ダンジョン飯』も『魔法使いの嫁』も『スキップとローファー』もすべて青年誌に載っていることを知らないのか…?

20:海外の反応

さて、伊藤潤二の作品の大半が少女漫画であることがバレるまで黙っていよう。

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感想・まとめ

先日、イギリスのオックスフォード英語辞典に「Isekai(いわゆる異世界ものや異世界転生ものの意味)」という言葉が登録(アーカイブ記事へ)されて話題になりました。

この「Shonen/Seinen」に対する「誤解」についても、言葉は異なる文化に入れば異なる意味を持つことがあり、そしてそれがまさに今起こっていると考えると、とても面白い現象だと思います。今後その枠組みに収まらない作品が出てきたとき、それらのジャンル名の行方がどうなるのかも楽しみですね。

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36件のコメント

まあ、日本のそれらの分類も掲載されている雑誌の種類ってだけの話だからな。
その種類も大昔から形骸化してて少年向けとは到底思えないような漫画が余裕で載ってたから。

形骸化してるというよりは、元から少年がこれくらいなら読んでも別にいいって判断が緩い気はする

鬼滅の刃に人体欠損と作中で描写される死者数の数で負けてる青年誌バトル漫画の方が多いんじゃないか
はだしのゲンよりゴア表現と死者数が多い青年誌漫画なんて存在するのか

「Shoujo(少女漫画)」はラブストーリーもの、
「Josei(女性漫画)」はエグいラブストーリー

こうだね

外来語が原語とは似ても似つかない意味になるのはあらゆる言語圏で起きているありふれたことだからね
そしてそのことについて原語ではこういう意味だから実は全然違うんだぜ!と盛り上がることもね
それらすべてひっくるめてグローバル社会におけるありふれた光景ということだ

情報伝達が口伝えで何年もかかる時代なら仕方ないんだが、「すぐそこリアルタイム」で情報得られる時代に「外れまくって是正も全くしない」ってのもな。
また、「どう考えても故意に歪めてるだろ」って事例もあるんだよね。
イギリスとかの、「カツは全く関係ないカツカレー」とか、「あらあら」を「(日本で言うところの)オネショタもの」を意味する性的スラングにしようとしている一派もいたしな。

伊藤潤二作品がいろんな国で翻訳されてそこそこ人気があるほど認知されている、ってのがもう、なんかね
時代は変わったなあ

伊藤潤二の海外人気って凄まじいよね
アメリカで日本のホラー漫画と言えば伊藤潤二だし
コミコンに呼ばれては大行列ができてるし
去年のコミコンで双一のコスプレしてる奴までいた

まぁ、少年向け、少女向け、という意味も時代とともに変わっていきますからね
昔の少年ジャンプとか、今から見ると劇画調多くて「少年?オッサン向けじゃなくて?」って思っちゃいますし

ジャンル傾向としては間違ってない認識だと思うけど傾向なだけでそれが全てではなくイコールでは絶対にないてだけだね

日本にも意味を履き違えた和製英語が多いから人のこと言えないけど、やっぱり歯がゆいものだね・・・
ただ、外国語学習で楽しい瞬間でもあると思うw

「ユニーク」を「おもしろい」という意味だと解釈して使ってしまう感じか
TVでの使い方から、これをやってる日本人は多いと思うんだよね

お前らにとっての漫画ブームはごく最近のことだろ
直せる内に直せ
日本だっていっぱい直してきたんだから

個別の漫画の分類を指す言葉じゃないから分けること自体にほぼ意味は無いよね
スキップとローファーは青年誌でバナナフィッシュは少女誌だけどそれぞれメイン購買層やジャンルを指してるわけでもないしな

確かに
日本では青年誌少女誌が重要な分類方法ではないのに
海外だと意味が付け加えられていちジャンルとして認識されてるのが面白いと思うわ

少年ではなくて少年”向け”または少年”雑誌に掲載”まで記載すれば誤解は少なくなると思う。

アルファベット表記人が、そんなまともなことをできるわけがあるまい……。

これは面白いね
日本はアクションとかラブコメディとか英語でジャンル分けてるのに
なぜか海外では日本語でジャンル分けされてしまうという

正反対な君と僕とか少年向けに変えた少女漫画もあるし、語源そのものがあやふやだからなあ。
別に向こうの文化で新たに分類してもいいんじゃね?とは思う。
既に向こうではAnimeはアニメーションの略ではなくなってるしね。
そもそも英製和語みたいなもんだから、お互い様というか。

日本の外来語も本来の意味とかなり違うの多いしな
例えばアパート、マンション、デパート、スリムとか

>>暴力的なアクションから、主人公の個人的な成長や成熟したテーマに移った瞬間、読むのを辞める人も見てきた。

日本にもヴィンランドサガが農場編(奴隷編)になってからつまらなくなったと主張する連中がけっこういたなあ。
やっぱり海外にもそういうのがいるんだな。

北斗の拳やTo LOVEるはshonen
芋ケンピと「その綺麗な顔をふっ飛ばしてやるぜ」はsyojo

正直少年も青年も今や明確な境界線は無いに等しいと思う
だからこそ誤解が生まれてるんだと思うし

>『ぼっち・ざ・ろっく』と『けいおん』と『ひだまりスケッチ』
ここら辺はもう『kirara』でジャンル分けした方がいいと思う

単に掲載誌による分類であって、そもそもジャンル分けなんかじゃないしな
詳細なジャンル分けなんかし出すとクロスオーバーしちゃってる作品とかは揉めだすだろうよ
メタルなんて馬鹿みたいに細分化してたりするしな

ヴィンランド・サガとスキップとローファーが同じ雑誌で連載されてると知ったらまた混乱するんだろうか?
「まあアフタヌーンだから…」まで伝わるようになるだろうか。

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