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「アクション俳優の頂点だ」真田広之の殺陣の本当の凄さが分かる日本映画に感嘆|海外の反応

真田広之主演『たそがれ清兵衛』(2002年)の殺陣に対する海外の反応をご紹介します。

概要

2002年公開の日本映画『たそがれ清兵衛』で、主人公を演じた真田広之さんが、アクション俳優として驚異の身体能力を発揮していると、海外で絶賛されていました。

このシーンは、主人公清兵衛が、幼馴染の元夫、甲田(演:大杉漣)と決闘する場面。真剣を抜く甲田に対し、清兵衛は木製の小太刀一本で相手を圧倒します。

この場面に対して、X(Twitter)で以下のような解説がされていました。

真田広之はまさに俳優兼スタントマンの頂点に立っています。どんな映画の雰囲気にもスタイルを合わせることができる唯一の俳優です。(中略)

例えば、彼のフットワークを見てください。バスケ選手のように爆発的な踏み込みを見せて、すぐに間合いを詰めて相手が剣を抜くのを防ぐ。厳密にはこれは「振り付け」ですが、できる人はごく少数です。

また、スタントマンは凸凹のある場所で戦うのを嫌います。うまくいかないことが多いからです。ここで真田はまたとんでもない動きを見せます。突っ込んでくる敵を縫うように避ける…これもできる人は限られるでしょう。

今作は、日本の時代小説の第一人者、藤沢周平の小説『たそがれ清兵衛』を原作に、山田洋二監督が構想10年をかけ映画化したという作品。

第76回米国アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされましたが、惜しくも受賞を逃しています。

しかし公開から20年以上経つ現在も海外では高く評価されており、辛口で知られる映画レビューサイトRotten Tometoesでは、批評家スコア99%、視聴者スコア94%(2024年5月時点)を記録しています。

それでは、この映画の真田広之さんの殺陣や演技にまつわる海外の反応をご紹介します!

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海外の反応

1:海外の反応

最近真田広之がリメイクした『SHOGUN』にハマっていたんだけど、
友達からこの『たそがれ清兵衛』を勧められたんだ。

2:海外の反応

『たそがれ清兵衛』はもっと注目されるべき映画だ!
山田洋次監督の素晴らしい作品だよ。

3:海外の反応

真田広之は、その姿勢だけで「彼だ!」とわかるところが大好きだ。
あれは史上最高のアクション俳優だけが持っているものだね

4:海外の反応

真田広之は「木の棒で殴る」という言葉をまったく新しいレベルに引き上げてしまった。

5:海外の反応

日本では、決闘に棒を持ってくる人間を決して見くびってはいけない。

6:海外の反応

>>5
宮本武蔵!!

7:海外の反応

最後にジャンプして頭の後ろを殴るなんて…
真田広之の素晴らしい身体能力に、思わずため息を付いてしまった。

8:海外の反応

戦闘中の清兵衛の構え方にハッとしたよ。
半身を切ると相手は狙いにくくなるんだよね。

9:海外の反応

これが、東洋のアクションシーンが最高である理由なんだ!
カメラを振ったり、細かくカットしたり、ズームイン・アウトしたりしなくても、緊張感と迫力を演出できる。

観客がはっきり分かるレベルまで訓練と練習を積んだ、
素晴らしい運動神経を持った俳優がいるんだ!

10:海外の反応

この映画には不要な音楽はなくて、最低限の効果音だけが響いてるのが好きなんだ。

ちなみに、映画の最後の殺陣のシーンも余計な音はなかった。
これが素晴らしくて、観る人に緊迫感と不安を与えるんだ。

11:海外の反応

このシーンからわかるのは、真田演じる清兵衛が、堅物で経験の浅い敵に対して文字通り「一歩先」を行っていたということだ。

この無礼な侍は、既に清兵衛に近づきすぎていた。
清兵衛は敵が何ができるのか、なぜそれが失敗するのか、すべて分かっていたんだよ。
これが「先々の先※」と呼ばれるものなのかもしれない。

※剣道で用いられる用語。相手が動くより先に打ち込んで機先を制すこと

12:海外の反応

「謝るか続けるか」というセリフも奥が深いね。

己を高めるために恥をしのんで負けを認めるか、自分の地位を侮辱するものだと考えて食らいつくか。
どちらにしても、負ければ当時の日本人の名誉に関わっただろう。

13:海外の反応

これは素晴らしいシーンだし、最後に真田が放ったセリフにしびれるよ!
“負け犬は自分からは喋らねえだろう”

14:海外の反応

『たそがれ清兵衛』には派手な戦闘シーン(みんなが好きな大量出血も!笑)は全くない。
しかしこの静かな殺陣のシーンだけ見ても、様々なことが分かるんだね。

15:海外の反応

こんなことができる人は、真田広之の他にはいない。

16:海外の反応

彼は70年代からこれをやっているんだ。
真田は何十年もの間、本当に過小評価されてきた。

17:海外の反応

真田広之は、映画のアクションシーンの「格」を上げる。

彼は何十年も最高のパフォーマンスを披露してきたが、これからも魅せてほしいね!

18:海外の反応

実際、この映画には実際の殺陣は2回しかない。
これは剣術よりも登場人物のドラマに焦点を当てた静かな時代劇だ。

野心ゼロの中年男性が子供の世話をし、恋に落ち、上司からくだらない仕事を頼まれる様子には共感したよ!

19:海外の反応

先月これを映画館で観たんだけど、観客全員がラストシーンに息を呑んだよ。
素晴らしい映画だった!

20:海外の反応

この映画について雄弁に語ることはできないので、できるだけ強調して言いたい。
「どんな映画も真田広之が出ていれば傑作になる。」

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感想・まとめ

個人的には、たそがれ清兵衛はラストシーンの印象が強かったのですが、この中盤の静かなシーンから、これだけ読み取れるものがあるとは知らなかったです!主演の『SHOGUN』が世界的にヒットした今、殺陣の技術をはじめとした日本の時代劇が国内外で再評価されていけば嬉しいですね。

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25件のコメント

>「どんな映画も真田広之が出ていれば傑作になる。」

じゃあ今度宇宙からのメッセージか伊賀忍法帖でも見てみようかな

当時としては凄い映画だったんじゃないかな
邦画のしょぼい予算で作った割にはよく出来ているよ
宇宙からのメッセージの特撮は後の東映メタルヒーローに活かされているいるし
貴方も名前ぐらいは聞いたことがあるだろう宇宙刑事ギャバンとかブラジルの国民的ヒーローの巨獣特捜ジャスピオンを生み出したし
バジリスク 〜甲賀忍法帖とかの山田風太郎作品が好きな外国人は、伊賀忍法帖とかとても好きだと思うよ

シュノーケルカメラの映像はのちに
スターウォーズ ジェダイの復讐の新デススター攻略シーンに影響与えたんだってね

本当、余計な音楽が無く、最後に静かにカッコウの鳴き声が聴こえるのが良い。

逆に動画の中の建物の窓ガラスの反射が気に成ってしまって・・・江戸時代に窓ガラスかぁ~て成ってしまった。
演出は良いんだけど背景がね。

「カメラを振ったり、細かくカットしたり、ズームイン・アウトしたり」

そう、そうやって見せることで、本来はアクションが苦手な人でもそれなりに見せられる。
でもこのやり方だと みんな同じ感じになって差別化が出来ないし、映像がゴチャゴチャしてしまうので、どこからどうやってるのか非常に分かりづらくなる。
その点、中国や日本等のアクションはちゃんと出来る人がやってるからそういう誤魔化しをしないで済むので、今何がどういう感じで行われてるか分かり易いし、個性も出る。
最近のハリウッドではワンピースなんかの見せ方がそれ。

SHOGUNも
無駄にクルクル回る「スターウォーズ・チャンバラ」
じゃなくて良かった

ルーカスの最初の三部作の殺陣は時代劇を意識したものだったんだけど、新三部作でカンフーアクションの要素が入って、派手なんだけど世界観壊れちゃってて残念だった

欧米のクリエイターって余白を嫌うからBGMと効果音を途切れなく入れたがるんだよね。
日本の映画もアニメもその辺こだわって無音や沈黙部分入れる製作陣が多いのも特徴であり特長だと思う

チャンバラ嫌いの黒澤監督と同じように
山田洋次監督もリアル路線で小太刀と居合の型から殺陣を起こしたんだろうけど
こういうアクションはなかなか評価されないからな
でも外国人でも判る人は居るし日本人でも判らない人は居る

原作の藤沢周平の世界感についても議論して欲しかったけど
海外の人にはムリなんだろうかなぁ…
不器用だけど実直で真面目で、妻亡き後の家庭を守ろうと淡々と頑張るおっさん
幼い娘たちのために常に定時退勤するから「付き合いが悪い」と同僚に悪口を言われる
「大変そうだから後添いを貰ってはどうか」と紹介されても
「こんな貧乏な家に嫁に来たら苦労だけさせることになる、その人が可哀そうだ」
と言って断る…
上のほうから無理難題の仕事を申し付けられても、黙って拝命し粛々と仕事をこなす
日本のサラリーマンにぐさぐさ刺さる物語なんだけどね
これを真田さんが演じていることの素晴らしさ
外国人には分からないだろうなぁ…

> カメラを振ったり、細かくカットしたり、ズームイン・アウトしたり

イーストウッドの「悪い奴、醜い奴、良い奴」が浮かんだ。
昔は殺傷力の差から銃の決闘の方がスカッとしたが、中身の濃さでは殺陣の方が見所が有るね。

ワイヤーアクションを使わないないだけでも見る価値ある
ワイヤー&カンフーを演じる=B級の無芸3流と同意
ハリウッド俳優は劣化し続けている
キアヌは拒否しろよ

面白けりゃワイヤーだろうとCGだろうとアニメだろうとAI生成だろうとよくないか?

「セーラー服と機関銃」見に連れた行かれた時、ガキだった俺は同時上映の真田広之に萌えた記憶。

真田広之のガチアクション見るならJAC時代の作品がいいけど、まあ見る手段がないか…
百地三太夫とか真田広之のアクションが余すことなく見れてお得。
かっこいい真田広之を見たいなら「はつこい」とか「ヒーローインタビュー」がおすすめ。

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