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「このタイトルが好きすぎる」『ナポレオン・ダイナマイト』の邦題に外国人が大喜び|海外の反応

外国映画を日本で公開する際には邦題が付けられることが一般的です。しかし中には、原題や中身とかけ離れたタイトルが付けられる作品も。この記事では、邦題に関する海外の反応をご紹介します。

概要

X(Twitter)にて、映画の邦題にまつわるこんな投稿が話題になっていました。

私のお気に入りの邦題は『ナポレオン・ダイナマイト』のものだ。

この映画は、バスが特にストーリー上重要なわけではないにもかかわらず、
日本で公開されたとき『バス男(bus guy)』というタイトルが付けられた。

これはおそらく、
当時日本で人気があったドラマ『電車男』に便乗したからだとされてる。
(筆者意訳)

『バス男』のDVDジャケットの写真

『ナポレオン・ダイナマイト』は、毎日バスに乗ってハイスクールに通い、冴えない日々を送るオタクの主人公が、パーティまでにパートナー探しに奮闘するという青春コメディ映画。

2004年に公開されると、低予算映画ながら全米興行収入4000万ドルを超える大ヒットを記録参考し、カルト的な人気を誇りました。

「日本一最悪な邦題」?

日本で2006年にリリースされた『バス男』の邦題は、日本では「日本一最悪な邦題」と評されていましたが、2013年に発売元の20世紀フォックスホームエンターテイメントジャパンが公式謝罪。原題の『ナポレオン・ダイナマイト』として再発売されたというエピソードが知られています。

一方で、この『バス男』にまつわる投稿には海外から肯定的な意見も寄せられており、外国映画の邦題についてコメントが盛んに交わされていました。

この投稿に寄せられた海外の反応をご紹介します。

source 1

海外の反応

1:海外の反応

こういうの大好き!!正直『バス男』は本当にチャーミングなタイトルだと思う。

2:海外の反応

日本のこの手の話って、好きにしかなれないんだよね。

3:海外の反応

しかも『ナポレオン・ダイナマイト』の映画のジャケットには「(゚∀゚)」という顔文字も追加されてる!主人公のナポレオンがオタクだと示すためかな。

4:海外の反応

>>3
ああ、それからも「この映画が『電車男』のようなストーリーだと思わせたい」っていう意図が分かるよね!笑

5:海外の反応

>>4
誰か「キタ――(゚∀゚)――!!」を説明してくれる人いないかな?日本語の「来た」なら分かるけど、興奮の表現みたいなもの?

6:海外の反応

>>5
これは「here is comes(ついに来た)」って感じの意味で、興奮や喜びを示すスラングだ。

7:海外の反応

日本の配給会社は、その後『バス男』から原題『ナポレオン・ダイナマイト』に戻したそうだ。以前のタイトルを揶揄する努力までしているところが涙ぐましく、最高に愛おしい。

8:海外の反応

ナポレオン・ダイナマイトが日本で『バス男』と呼ばれているなんて知らなかったな。公式のスイッチバックにもやられたよ!全部含めて最高すぎる!

ナポレオンと『電車男』の剛司は仲良くなれるかもな。

9:海外の反応

毎朝バスの中で見かける変な男と、彼が経験することを描いていると解釈すれば『バス男』も全然ありかも。

10:海外の反応

ナポレオン・ダイナマイトは、英語圏ではすでにニッチな映画だけど、私にとっては正直最高のコメディ体験だった。当時、映画館にいた全員が呼吸困難になりそうなくらい笑ってたよ。

11:海外の反応

日本でも、ナポレオン・ダイナマイトののユーモアがうまく伝わってるといいな!

でも、この映画のスローなテンポや、緩くてぎこちない面白さって、日本映画の『リンダ リンダ リンダ』や『茶の味』みたいな名作に似た雰囲気もあるよね。

12:海外の反応

実は他にも、バス男と似たような例がある。日本では、当時『20世紀少年』の実写版が興行的に成功したことを受けて、『イディオクラシー』が『26世紀青年』というタイトルに変更されたとか。

13:海外の反応

私のお気に入りは『アーミー・オブ・ダークネス』が、日本で『キャプテン・スーパーマーケット』に改名されたことかな!

※サム・ライミ監督によるホラー映画『死霊のはらわた』シリーズの続編

14:海外の反応

邦題では、アメリカのコメディ映画(特にウィル・フェレルが出演している作品)には、なぜか「俺たち」という言葉を付けるのが好きなんだ!

『俺たちニュースキャスター』『俺たちフィギュアスケーター』とかね!

15:海外の反応

ヒース・レジャーの映画『A Knight’s Tale』の邦題は『ロックユー!』だ。

16:海外の反応

クリント・イーストウッドの『ドル三部作』の邦題はどう思う?

・荒野の用心棒(A Fistful of Dollars)
・夕陽のガンマン(For a Few Dollars More)
・続・夕陽のガンマン地獄の決斗(The Good, the Bad and the Ugly)


最近映画館で、4K版で3本とも観たんだ。でも最初の漢字一文字を読み間違えて、結局『続・夕陽のガンマン』を2回も観てしまった。

17:海外の反応

外国映画のタイトルを変にするのは日本だけじゃないんだ。

・『夢のチョコレート工場』=デンマーク『チョコレートソースに溺れた少年
『ダイ・ハード』=スペイン『クリスタル・ジャングル』
・『ハングオーバー!』 = フランス『ベリー・バッド・トリップ』
・『シックス・センス』=中国「彼はゴースト」

18:海外の反応

>>17
最高すぎ。

なぜどれも「30分も観たし、そろそろこの映画のタイトルを決めようか」「映画の結末を一言で表現したぞ」みたいなやつばかりなんだろうw

19:海外の反応

以前は外国へ映画が輸出されると、どこの国であろうと必ずこうなってた。

20:海外の反応

私のお気に入りの邦題は何と言っても『ワイルド・スピード』だよ。

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感想・まとめ

ナポレオン・ダイナマイトは大好きな映画ですが、今改めて考えてみると『バス男』はその残念で冴えないエピソードも含めて、この作品にぴったりだったと思えてなりません。

最近も不思議な邦題はありますが、映画のローカライズタイトルもその国の映画文化が垣間見える(日本では説明的なタイトルが付けられることが多いとか)要素の一つだと思います。外国からの視点を知って、日本のユニークな映画文化の輪郭が少し見えたような気がします。

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29件のコメント

>>・『シックス・センス』=中国「彼はゴースト」
最悪のネタばれやん。

少年じゃなくて自分がゴーストだったんだっけ?
もう忘れちゃったよ

内容を知っている奴がそれに反応した事でネタバレが完成する巧妙な罠。
共産党はお前を見ているぞ。

>私のお気に入りは『アーミー・オブ・ダークネス』が、日本で『キャプテン・スーパーマーケット』に改名されたことかな!

これ観たことないんだけどスーパーマーケット関係あるの?

確かKマートというスーパーの店員が主人公、死霊のはらわたとは無関係の単独作品として見た方が楽しめる。

見た事あるがどの辺がスーパーマーケット?という感じの映画だったな
あと死霊のはらわたの続編と聞いていたがバタリアンみたいな感じのコメディだった
実は死霊のはらわたは未見なんだがコメディなのかしら?

おお、一応スーパーも関係あるんだ。
お二人とも親切にありがとうございます。

リブートは知ってたんですけど続編はここで初めて見たもので。チェックしてみます。

今や手軽にネットで原題でもなんでも調べられるけど
それ以前だと、日英でタイトルのかけ離れ具合の大きいせいで
「和英・英和 タイトル情報辞典」(1997年)なんてものが
出版されるくらいには調べるのが手間でだったりしたのよね

なんだろうこの昔からよくある便乗タイトルAVのようなテキトーDVDスルー販売時の雑さw

君の縄とかデイル○ーマンとかみたいな。まぁ後者は超絶売れなかった本家側の円盤vol.1より売れたとかいうオチの話を聞いたけど。

>日本では「日本一最悪な邦題」と酷評されていましたが、2013年には発売元の20世紀フォックスホームエンターテイメントジャパンが公式謝罪し、原題の『ナポレオン・ダイナマイト』として再発売されたというエピソードが知られています。

youtube界隈でも特に英語系チャンネルの配信者はお互いがめっちゃギスギスしてる人たちが多いって話はよく聞くし、英語の歌を意訳して日本語で歌ってた人へもちょっとでも訳が気に入らないからとものすごく叩いてたり、これも映画の題名も謝罪にまで追い込んで再発売までさせてるとか異常
こういう訳のほうがいいと思うみたいな意見はむしろいいと思うけど攻撃は違う
少し違うけど、海外の反応もネットで一番酷いコメントがつくうちの一つ
英語系の人たちの支配性ってどこから来るのかな

その通りだと思う。

ただ、20世紀フォックスがバス男の件を謝罪と再発売したのは、贖罪というよりも配給元の会社の周年記念の一環の企画みたいなものだったらしいけど。

でもやっぱ攻撃するのは間違ってるよね。
翻訳系コンテンツのコメントが内容と関係ないヘイトのゴミ箱になってるのもおかしい。

あなたみたいな人として正しい感覚の人がいてくれてよかった。

AVのほうが最高なのに
パイパニックとかファックトゥザティーチャーとか

ドラマの「電車男」みたいな展開だから、そのドラマを知ってる日本人向けに「バス男」と名付けた。んだけど
元々の映画を撮影した人間からしたら電車男なんて物語は知らないから
「変な名前に変更しやがって」となったんだろうな。キタ━(゚∀゚)━!とかも外人が知るハズないし訳わからんだろ

映画の場合は、映画を撮影した人、っていうのは制作をチームでして著作権は配給会社だからそれほどでもないかと
インディペンデント映画とかの原作も脚本も監督も一人の人がやってる場合は違うだろうけど

こういうので不満や問題が起こるときって、たいていは原作者と脚本家とか、原作者と配給会社での間が多い

作者が一人で全ての責任とアイディアをもって作る場合は好き勝手に変えてほしくない理由が出てくるって感じだと思う

洋画はできるだけ元のタイトルをそのまま使ってほしいわ。日本の配給会社がトンチンカンな邦題つけるケースほんと意味わからん。マイナータイトルならまだしも、メジャータイトルでそれやられると日本人と外国人の間で話が通じなくなるんだよな。
『FROZEN』を『アナと雪の女王』にしたり、『Big hero 6』を『ベイマックス』にしたり…。(まあ米と英でタイトルが割れた『ズートピア』なんて例もあるけど)
あとやっぱり映画のコンセプトを丸無視するケースがひどい。『Gravity』を『ゼロ・グラビティ』にしたり、『Martian』を『オデッセイ』にしたり。日本の観客のボキャブラリーを過小評価してるからなんだろうけど、元のタイトルの詩的な良さがごっそり失われる。

ロッキーは日本のタイトルを日本から逆輸入したから一概には言えないよ

英語のタイトルをそのままタイトルにしても英語がわからない人には意味も通じないし、意味が通じなくてもそのままでいいものもあれば、そうでないものもあって、配給側としては正しい翻訳かとかそのままのタイトルかどうかよりヒットする題名かどうかが重要なのは当然だと思う

ゼログラビティ―は意味不明だけど、Gravityは読んだ時に短くて語音としてゼロ・みたいに最初のタンっていうリズムが無いので、どっちにしても何か別の日本語タイトルにした方がいい
なので元の題名にtheとか冠詞がついてたらそのままでも日本語タイトルとしてうまくいくんだけどね

個人的には沈黙の艦隊にあやかったスティーブン・セガールの沈黙シリーズが最悪の邦題だと思ってたな
どこに沈黙要素あるんだと
バス男は内容読む限りあってる気がする

最近は少なくなったけど、昔はマジでクソみたいな便乗タイトル多かったな。
逆に昭和中期はめちゃくちゃセンスある翻訳タイトルが多かったのになぁ。

便乗タイトルつけるくらいだったらまだ内容に関係ある全く別のタイトルつけられる方がマシ。
考え抜かれたクソダサタイトル「最終絶叫計画」を見習えや。
まあその後同じウェイアンズ作品で便乗タイトルあるけど。

日本の便乗タイトルは、全く関係ないのに同じ俳優出てるだけで勝手にタイトルシリーズ化するのが多い。
スティーブンセガールの沈黙とかホイ兄弟のミスターブーとかウィルフェレルの俺たちとか。
昔のそういう好き勝手やってる配給会社も懐かしいといえば懐かしいけどね。

みんな大好きな「スタンド・バイ・ミー」とか
原作タイトルは「死体探し」だしな。

「裸の銃を持つ男」かな。
「を持つ男」を付けて、別のパロディを追加しているとか。

……で、結局ワイルド・スピードの原題は何なんだ?
と思い調べれば「The Fast and the Furious」だそうで。
意味は「猛烈に早い」……。
うん、ワイルド・スピードの方が良いな。

日本でつけたタイトルには結構いいタイトルもありますよね
本国が逆に参考にした例もあるし

英語話者の人はやたらと日本でつけたタイトルを叩きがちだけど、そうじゃないものもちゃんと評価しないとバランスが悪いです

原題の問題点は、続編が
2 Fast 2 FuriousとかFast Fiveとか
変にひねったタイトルで内容がわかりにくいんだよな
その点邦題はタイトル+サブタイの組み合わせでシンプルでわかりやすい

酷い邦題だと思ったのは『そんな彼なら捨てちゃえば?』かなw
原題は『He’s Just Not That into You』直訳すると【彼はただあなたに興味がないだけ】

日本じゃ原題そのままで公開したらギャオられるのは容易に想像がつくから
こんな都合の良い邦題にしたのだろう。

興味がないだけ、は日本語の文末も弱く、暗いです
捨てちゃえば?は文章が跳ねているので音としていいですしポジティブな感じがして興味を引く人もいると思いますが、そもそも主語が男女で入れ替わって意味も違うので不満のある人は出てくるでしょうね
直訳はできても、語感さえ含めるようなちょうどいい翻訳なんて一流の翻訳者でも難しいですから、興行収入的に見込みのあるものをコピーライターみたいな人の意見も入れて決めるだけでしょう

今までで一番うんざりしたのはパイレーツ・オブ・カリビアンのDead Men Tell No Tales を最後の海賊にしたやつ。原題が良かったから余計に最後の〜って何万回も使い古した陳腐な副題にやる気のなさを感じて…。まだ直訳で死人に口なしにしてくれた方がましだった。
逆に良かったのは善き人のためのソナタ(Das Leben der Anderen)直訳だと他人の生活って味も素っ気もない題になるから、邦題は映画の内容をリスペクトした上で考えて抜いてつけたんだなって感じで好き。

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