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「世界中で誰も敵わない」黒澤明監督が『天気』を完璧に使いこなしたと話題に|海外の反応

日本が誇る映画監督、黒澤明監督が「天候を使いこなす名手」だと海外で話題になっていました。SNSに寄せられた海外の反応をご紹介します。

概要

Twitter(X)に投稿された「天候をうまく使った映画は?」という質問に多くの映画のタイトルが挙がり、話題になっていました。

中でも日本が誇る映画監督、黒澤明監督(1910-1998)について「雨を使った映画はたくさんあるが、黒澤には誰も敵わない」「彼は天候をコントロールする名手だった」と絶賛する声が多数寄せられました。

ベネチア国際映画祭金獅子賞とアカデミー賞特別賞(最優秀外国語映画賞)を受賞した作品『羅生門』(1950年)。この映画で降らせた大量の雨には、背景となる曇り空に雨が溶け込まないように墨汁を混ぜていたというのはあまりに有名なエピソードです。

これらの雨や雪を使った演出方法が、今も国内外の映画に多大な影響力を持つ「世界のクロサワ」の魅力の一つとして語られていました。

海外の反応を一部翻訳してご紹介します。

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引用元 1

海外の反応

1:海外の反応

あなたが「天気」が映画の雰囲気を引き立てていると思う作品は?

私が「雨」で選ぶなら『羅生門』 (1950)かな。まぁ、ほとんどの黒沢映画がそうなんだけど

2:海外の反応

『羅生門』は非常に象徴的だよね。ひとつのジャンルを生み出した作品

3:海外の反応

『羅生門』では雨に黒いインクを混ぜた水が使われたらしいね!

4:海外の反応

たしかに『羅生門』や『七人の侍』の雨、『乱』の風、『蜘蛛巣城』の霧など、黒澤明ほど天候を使いこなす人はいなかった!

彼はその名手だと思う。

5:海外の反応

>>4
間違いない…『夢』(1990) ではさらに磨きがかかってるよね

6:海外の反応

黒澤は50年代に『羅生門』のような偉大な映画を作ったのか…まさに映画の王様だよ!

7:海外の反応

ちなみに『生きる』の雪のシーンも魅力にあふれてる。

8:海外の反応

『蜘蛛巣城』を観た時の劇場の硬い座席の感覚…今も覚えてるよ黒澤映画のすさまじさにただ感動した

9:海外の反応

雨が登場する映画って結構あるよね。私はそれを題材にした映画が好き。

10:海外の反応

個人的には『SE7VEN』(1995)が印象的かな

11:海外の反応

雨と言えば『ブレードランナー』(1982)だろうな

12:海外の反応

『ロードオブザリング/二つの塔』(2002)は?

13:海外の反応

アニメだけど『言の葉の庭』(2013)の雨は日本らしい演出だと感じたなぁ

14:海外の反応

『HERO』(2002)のジェット・リー対ドニ―・イェンのシーンもいい

15:海外の反応

たくさん映画を観ているはずなのに『羅生門』と『七人の侍』以外に思いつかない…

僕の意見では、これに関しては世界中のどの映画も敵わない気すらしてる

16:海外の反応

天候で言うなら、雪が良い効果を生んでるのは、間違いなく『ファーゴ』(1996)だな

17:海外の反応

雪なら『シャイニング』(1980)もいい

18:海外の反応

『ヘイトフル・エイト』(2015)

厳しい冬の嵐と彼ら全員が屋内に留まることを強いられたことで、緊張感とサスペンス感が高まってると思う

19:海外の反応

『ニーチェの馬(2011)の風の演出はすごかった 

絶え間ない風と寒さが、貧しい家族が直面している憂鬱さと厳しさを演出してる

20:海外の反応

間違いなく『マグノリア』(1999)のラストシーンでしょ

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感想(2件)

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感想

映画『羅生門』の冒頭シーンには、忘れられない強烈な魅力があります。映画を観るときは登場人物の仕草やセリフに注目しがちでしたが、天気や天候に注目して映画を観てみるのもいいですね。

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16件のコメント

黒沢映画でコンテでバックに虹が出ると書かれたら、本当に虹が出るまでそのシーンの撮影を何ヶ月もやり直したんだっけ?

そのものズバリで「SINGIN’ IN THE RAIN」が出てると
思ったのに。

黒澤監督は1ヶ月天気待ちとか平気でしてたらしいもんね

TVで昔の仏映画観てたら、黒澤観に行くんだけど一緒に行かない?
ん~なんかいつも雨降ってるんだよな。って台詞があった。
おフランス人が黒澤って言ってるのにちょっとびっくりした中学の頃。

黒澤が撮影してたらたまたま霧が出てきたからそれを利用したとかいうのもあったな。
初期の黒澤はそういうのが良い
後期の黒澤のは、擁護する人が多いけど、ちょっと作られすぎてる

てか黒澤映画見たことないんだけど、黒澤羅生門って藪の中も混ざってる?
色んな芥川作品混ぜてるのかな。

雨が印象的な映画…『魔鬼雨』だな。

中国の洪水で、救助しているシーンを演技して撮影しているとき、ホースで雨を降らせる演出頑張ってたよ
そんな事してんだったら本当に救助に行けよって思ったけど

>間違いなく『マグノリア』(1999)のラストシーンでしょ

マグノリアって観た気がするけど、もしかしてカエルが降ってくるやつか?

まぁ黒澤映画がまず上がるのはわかるけど色々と思い返すと天候を上手く使った映画なんていっぱいありそうだけどな
タルコフスキーとか
まぁ予期せぬ雨とかが来ても撮影せざるを得ない場合もあるだろうし

少し古い記憶なのでおぼつかないのだが、アニメの望月 智充監督の『海が聞こえる』だったか、『オレンジロード』だったか、『めぞん一刻』だったかで、(もしくは全部で)雨粒が地面に徐々に落ちて濡れていく様と、登場人物の心情を重ねて行く表現に感心したことがある。
この3つは日本映画の『隠れた名作』ジャンルの中でも特に隠れた名作だと思う。

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